がん診療連携拠点病院と地域がん診療病院

1. がん診療連携拠点病院（以下、拠点病院）とは、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の整備、患者・住民への相談支援や情報提供などの役割を担う病院として、国が定める指定要件を踏まえて都道府県知事が推薦したものについて、厚生労働大臣が適当と認め、指定した病院です。拠点病院には、各都道府県で中心的役割を果たす「都道府県拠点病院」と、都道府県内の各地域（二次医療圏）で中心的役割を果たす「地域拠点病院」があります。
2. 沖縄県では、「都道府県拠点病院」に琉球大学病院、「地域拠点病院」に那覇市立病院と県立中部病院が、それぞれ指定を受けています。
3. いわゆる希少がん（本書においては、その多くが「その他のがん」に含まれる）の場合は、琉球大学病院での治療をおすすめしています。
4. 拠点病院がない二次医療圏に、都道府県の推薦をもとに厚生労働大臣が指定した病院として、「地域がん診療病院」があり、沖縄県では、北部地区医師会病院と県立八重山病院が指定を受けています。なお、2020年4月からは、県立宮古病院も指定を受ける予定となっています。

＊本書では、利用者の便宜を図るため、次ページ以降の一覧表には、県立宮古病院を専門的がん診療機関として掲載しています。

沖縄県内の専門的がん診療機関

沖縄県が策定した 「沖縄県保健医療計画（第７次）」では、専門医がそろっていて、治療実績があり、手術療法、薬物療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療等を実施できる医療機関を 「専門的がん診療機関」として選定しています。

がん診療を行っている沖縄県内の医療機関

2020年3月現在

出典：医療施設一覧（沖縄県保健医療部医療政策課ホームページ）

医師の異動等で対応できるがん種や治療の範囲が変わる可能性もあります。詳しくは各病院にお問い合わせください。

*肝がん＝肝細胞がん・肝内胆管がん
**胆道がん＝胆のうがん・胆管がん・乳頭部がん
***血液腫瘍＝血液のがん

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