胆のうがん・胆管がん

• 診断や治療をどの医療機関で受けたらよいのか？
• こんな場合は、どの医療機関で治療や相談をすればよいのか？

診断や治療をどの医療機関で受けたらよいのか？

診断

（１）精密検査（確定診断）

腹部超音波（エコー）検査、CT（マルチスライスCT／MDCT）検査*、MRI検査（磁気共鳴胆管膵管撮影／MRCP）、直接胆道造影（内視鏡的逆行性胆管造影／ERC、経皮経肝胆道造影／PTC）、胆道鏡（経口胆道鏡／POCS、経皮経肝胆道鏡／PTCS）、超音波内視鏡検査／EUS、管腔内超音波検査／IDUSなどの画像検査と腫瘍マーカー検査を組み合わせて行います。

多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。また、本島のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関（肝がん）でも可能です。

（２）病期判定

治療の方針を決めるために、病期（ステージ／stage＝病気の広がり、がんの進行の程度）を決定することが必要です。

多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。

治療　※詳細は担当医にお聞きください。

（１）手術

もし手術が可能な病期であれば、多くの場合、まずは手術をします。

多良間診療所では困難ですが、宮古病院で可能です。

（２）放射線療法（がんに治療用の放射線を当てて、がん細胞を破壊して、がんを消滅させたり小さくする治療）

病期や病状によっては、放射線治療が必要になることがあります。

宮古医療圏（多良間村、宮古島市）では困難なので、本島の放射線療法が可能な病院で治療を受けることになります。

（３）薬物療法（抗がん剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬など）

多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。

（４）黄疸に対する処置

黄疸がある場合、内視鏡を用いて胆管にステント（プラスチック製あるいは金属製の管）を挿入する方法（内視鏡的胆道ドレナージ／EBD）や皮膚から肝臓を介して胆管にステントを留置する方法（経皮経肝胆道ドレナージ／PTBD）を用いて、胆汁を体外へ出す処置をすることがあります。

これらは多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。

こんな場合は、どの医療機関で治療や相談をすればよいのか？

いずれの場合でも、主治療を行ってきた担当医とよく相談して、診療情報提供書（紹介状）を作成してもらいます。その後、病院の地域連携室から、宮古病院、徳洲会病院あるいは多良間診療所へ連絡を行い、連携をした上での受診となります。

治療終了後の経過観察

（１）定期的な外来での経過観察

手術療法の終了後、または薬物療法（化学療法など）の終了後、再発がないかをみるために、定期的な外来での経過観察が必要です。

多良間診療所で可能です。経過観察の希望がある場合は、多良間診療所へまずはご相談ください。
また、宮古病院と徳洲会病院でも可能です。

（２）CT等を使った画像による定期検査

治療終了後、年数回は再発していないことを確認するために、CT等を使った画像による定期検査が必要です。

多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。
画像検査以外の毎月の定期外来通院は、多良間診療所で可能です。

再発後の治療

（１）再発後の治療方針の決定

いくつかの検査を行い、治療方針を決定する必要があります。

多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。

（２）再発後の治療

根治的な治療（完全に治すことを目的とする治療）や延命を目指す治療は、多良間診療所では困難ですが、宮古病院または徳洲会病院で可能です。
また、痛みや様々な症状を取るための治療（緩和医療＝病を抱える患者やその家族ひとりひとりの身体や心などの様々なつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア）を行うことは、宮古病院または徳洲会病院で可能です。
多良間診療所でも実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、多良間診療所へまずはご相談ください。

治療が難しい、治療を望まない、治療を行わない場合

根治的な治療や延命を目指す治療を行わない場合でも、痛みや様々な症状を取るための治療（緩和医療）を行うことは、患者さんがどういう状態であれ、常に可能です。

自宅で療養したいという希望がある場合は、宮古病院または徳洲会病院で患者さんのご希望に沿えるようにすることが可能です。その場合は、ご家族も含めて、十分な話し合いが必要になります。
多良間診療所でも実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、多良間診療所へまずはご相談ください。

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