診断や治療をどの医療機関で受けたらよいのか?
大腸の内視鏡検査が必要です。内視鏡検査では大腸の内部を観察し、がんが疑われる病変があると生検(病変の一部を採って、顕微鏡で詳しく調べる検査)を行い、病理検査・病理診断で確定診断します。
久米島病院では、一部可能です。本島中南部のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関でも可能です。
治療の方針を決めるために、病期(ステージ/stage=病気の広がり、がんの進行の程度)を決定することが必要です。
久米島病院では困難ですが、本島中南部のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関等で可能です。
病変の状態により、内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われます。
久米島病院では困難ですが、本島中南部のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関等で可能です。
もし手術が可能な病期であれば、多くの場合、まずは手術をします。最近では、腹部に小さな穴を作り、そこから小型カメラと切除器具のついた腹腔鏡を入れ、画像を見ながらがんを摘出する腹腔鏡下手術という方法もあります。
久米島病院では困難ですが、本島中南部のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関等で可能です。
病期や病状によっては、放射線治療が必要になることがあります。
久米島町では困難なので、本島中南部の放射線療法が可能な病院で治療を受けることになります。
手術が成功しても、手術後に薬物療法が必要なことがあります(術後補助薬物療法)。また病期によっては、最初から療法を行う場合があります。
本島中南部のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関で可能です。
久米島病院では、初回の薬物療法は困難です。しかし、他の医療機関で初回治療が行われた薬物療法の継続は可能なことがあります。久米島病院へまずはご相談ください。
こんな場合は、どの医療機関で治療や相談をすればよいのか?
いずれの場合でも、主治療を行ってきた担当医とよく相談して、診療情報提供書(紹介状)を作成してもらいます。その後、病院の地域連携室から、久米島病院へ連絡を行い、連携をした上での受診となります。
手術療法の終了後、または薬物療法(化学療法など)の終了後、再発がないかをみるために、定期的な外来での経過観察が必要です。
久米島病院では困難ですので、治療を受けた医療機関の外来で経過観察を行ってください。ただし、がんの種類によっては可能な場合もあります。そのため、 久米島病院での経過観察の希望がある場合は、久米島病院へまずはご相談ください。
治療終了後、年数回は再発していないことを確認するために、CT等を使った画像による定期検査が必要です。
治療を受けた医療機関の外来で、画像による定期検査を受けます。
いくつかの検査を行い、治療方針を決定する必要があります。
久米島病院では困難です。治療を受けた医療機関または本島のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関等で可能です。
根治的な治療(完全に治すことを目的とする治療)や延命を目指す治療は、久米島病院では困難ですが、治療を受けた医療機関または本島のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関等で可能です。
また、痛みや様々な症状を取るための治療(緩和医療=病を抱える患者やその家族ひとりひとりの身体や心などの様々なつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア)を行うことは、久米島病院で可能です。
久米島病院で実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、久米島病院へまずはご相談ください。
根治的な治療や延命を目指す治療を行わない場合でも、痛みや様々な症状を取るための治療(緩和医療)を行うことは、患者さんがどういう状態であれ、常に可能です。
自宅で療養したいという希望がある場合は、久米島病院で患者さんのご希望に沿えるようにすることが可能です。その場合は、ご家族も含めて、十分な話し合いが必要になります。
久米島病院で実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、久米島病院へまずはご相談ください。
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