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診断や治療をどの医療機関で受けたらよいのか?
胸部X線検査、喀痰細胞診*、胸部CT検査、腫瘍マーカー検査、気管支鏡検査**などを行います。必要に応じて、胸水の検査、経皮的肺穿刺・生検、胸腔鏡検査、脳のMRI、腹部CTおよび超音波(エコー)検査、骨シンチグラフィー***などを行うこともあります。
各診療所では困難ですが、医師会病院または北部病院で可能です。また、本島中南部のがん診療連携拠点病院や専門的がん診療機関(肺がん)でも可能です。
治療の方針を決めるために、病期(ステージ/stage=病気の広がり、がんの進行の程度)を決定することが必要です。
各診療所では困難ですが、医師会病院または北部病院で可能です。
*喀痰細胞診
がん組織からはがれ落ちて、痰に混じって出てきたがん細胞を検出する検査です。
**気管支鏡検査
やわらかくて細い内視鏡を鼻または口から挿入し、のどから気管支の中を観察し、がんが疑われる部位から組織や細胞を採取します。
***骨シンチグラフィー
弱い放射線を出す薬を注射し、骨の病変(骨転移)などを調べる検査です。
もし手術が可能な病期であれば、多くの場合、まずは手術をします。
各診療所や医師会病院では困難ですが、北部病院で可能です。
病期や病状によっては、放射線治療が必要になることがあります。薬物療法と併用されることもあり、その場合は薬物放射線療法と呼ばれます。また小細胞肺がんでは、病期と病状によっては、予防的全脳照射が行われることもあります。
北部医療圏では困難なので、本島中南部の放射線療法が可能な病院で治療を受けることになります。
手術が成功しても、手術後に薬物療法が必要なことがあります(術後補助薬物療法)。また病期によっては、最初から薬物療法を行う場合があります。
各診療所では困難ですが、医師会病院または北部病院で可能です。
こんな場合は、どの医療機関で治療や相談をすればよいのか?
いずれの場合でも、主治療を行ってきた担当医とよく相談して、診療情報提供書(紹介状)を作成してもらいます。その後、病院の地域連携室から、各診療所へ連絡を行い、連携をした上での受診となります。
手術療法の終了後、または薬物療法(化学療法など)の終了後、再発がないかをみるために、定期的な外来での経過観察が必要です。
医師会病院または北部病院で可能です。
診療所での経過観察の希望がある場合は、各診療所へまずはご相談ください。
治療終了後、年数回は再発していないことを確認するために、CT等を使った画像による定期検査が必要です。
伊平屋診療所と伊是名診療所では困難ですが、伊江診療所、医師会病院および北部病院で可能です。
画像検査以外の毎月の定期外来通院は、各診療所で可能です。
いくつかの検査を行い、治療方針を決定する必要があります。
各診療所では困難ですが、医師会病院または北部病院で可能です。
根治的な治療(完全に治すことを目的とする治療)や延命を目指す治療は、各診療所では困難ですが、医師会病院または北部病院で可能です。
また、痛みや様々な症状を取るための治療(緩和医療=病を抱える患者やその家族ひとりひとりの身体や心などの様々なつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア)を行うことは、医師会病院または北部病院で可能です。
診療所でも実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、各診療所へまずはご相談ください。
根治的な治療や延命を目指す治療を行わない場合でも、痛みや様々な症状を取るための治療(緩和医療)を行うことは、患者さんがどういう状態であれ、常に可能です。
自宅で療養したいという希望がある場合は、医師会病院または北部病院で患者さんのご希望に沿えるようにすることが可能です。その場合は、ご家族も含めて、十分な話し合いが必要になります。
診療所でも実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、各診療所へまずはご相談ください。
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