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診断や治療をどの医療機関で受けたらよいのか?
皮膚がん、中でも悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚科専門医による臨床症状の総合的な診断が必要です。見ただけでは診断が難しい場合には、ダーモスコピーという拡大鏡を使用する検査が行われることもあります。この検査で皮膚の色素沈着や血管のパターンを調べることによって、他の疾患と悪性黒色腫との鑑別がより容易になります。臨床症状から診断するのが難しい場合は、腫瘍全体を切除して顕微鏡で調べる皮膚生検(全切除生検)を行います(全切除生検が困難な場合には皮膚病変の一部を切り取る部分生検が行われます)。
悪性黒色腫以外の皮膚がんを疑う場合は、局所麻酔をして部分生検を行います(場合によっては、全切除生検が行われます)。
各診療所および医師会病院では困難ですが、北部病院で可能です。また、本島中南部のがん診療連携拠点病院でも可能です。
治療の方針を決めるために、病期(ステージ/stage=病気の広がり、がんの進行の程度)を決定することが必要です。
各診療所および医師会病院では困難ですが、北部病院で可能です。
もし手術が可能な病期であれば、多くの場合、まずは手術をします。
北部医療圏では困難ですが、本島中南部のがん診療連携拠点病院等で可能です。
病期や病状によっては、放射線治療が必要になることがあります。
北部医療圏では困難なので、本島中南部の放射線療法が可能な病院で治療を受けることになります。
悪性黒色腫(メラノーマ)
北部医療圏では困難ですので、地元の診療所や名護市内の病院から、本島中南部のがん診療連携拠点病院を紹介しています。
その他の皮膚がん
化学療法を行うことはほとんどありません。
こんな場合は、どの医療機関で治療や相談をすればよいのか?
いずれの場合でも、主治療を行ってきた担当医とよく相談して、診療情報提供書(紹介状)を作成してもらいます。その後、病院の地域連携室から、各診療所へ連絡を行い、連携をした上での受診となります。
手術療法の終了後、または薬物療法(化学療法など)の終了後、再発がないかをみるために、定期的な外来での経過観察が必要です。
北部病院で可能です。診療所での経過観察の希望がある場合は、各診療所へまずはご相談ください。
治療終了後、年数回は再発していないことを確認するために、CT等を使った画像による定期検査が必要です。
各診療所と医師会病院では困難ですが、北部病院で可能です。
画像検査以外の毎月の定期外来通院は、各診療所で可能です。
いくつかの検査を行い、治療方針を決定する必要があります。
各診療所と医師会病院では困難ですが、北部病院で可能です。
根治的な治療(完全に治すことを目的とする治療)や延命を目指す治療は、各診療所と医師会病院では困難ですが、北部病院で可能です。
また、痛みや様々な症状を取るための治療(緩和医療=病を抱える患者やその家族ひとりひとりの身体や心などの様々なつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア)を行うことは、医師会病院または北部病院で可能です。
診療所でも実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、各診療所へまずはご相談ください。
根治的な治療や延命を目指す治療を行わない場合でも、痛みや様々な症状を取るための治療(緩和医療)を行うことは、患者さんがどういう状態であれ、常に可能です。
自宅で療養したいという希望がある場合は、医師会病院または北部病院で患者さんのご希望に沿えるようにすることが可能です。その場合は、ご家族も含めて、十分な話し合いが必要になります。
診療所でも実施可能なことは数多くあります。希望される医療について、各診療所へまずはご相談ください。
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